Nature ハイライト

細胞生物学:オートファジーによる幹細胞性の維持

Nature 529, 7584

筋幹細胞の再生能力は加齢とともに低下し、不可逆的な老化状態に至る。P Muñoz-Cánovesたちは今回、老化状態に移行する前のマウス筋幹細胞が、オートファジーに依存する形で可逆的な静止状態へ戻ることで、再生能力を維持していることを明らかにした。骨格筋の幹細胞である衛星細胞の若い細胞でオートファジーを阻害すると、老化状態への移行が促進され、ミトコンドリア機能障害や酸化ストレスの増加が起こる。逆に、老化した衛星細胞でオートファジーを促進すると、老化が逆行し、損傷モデルでは再生能力が回復する。

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