Nature ハイライト

がん:組織再生におけるYapの役割

Nature 526, 7575

発生の際に細胞運命決定や組織増殖に影響を及ぼすHippo経路は、成体における組織再生の重要な調節因子であることが分かってきた。通常の腸上皮の自己複製は、腸幹細胞でのWntシグナル伝達経路により制御されるが、損傷後に腸が再生される仕組みは分かっていない。今回J Wranaたちは、別の経路であるHippoシグナル伝達経路が電離放射線曝露後の腸上皮の回復に必要であることを示した。Hippoシグナル伝達の構成要素Yapは、腸幹細胞のパネート細胞への分化を阻止して、Egfrシグナル伝達という3番目の経路の活性化により生存および自己再生プログラムを促進する。このYapが駆動する再生経路は腫瘍発生にも関与していることが分かった。

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