Nature ハイライト

古生態学:人類の生態学的痕跡

Nature 529, 7584

生態学的群集はランダムに構成されているわけではなく、一部の種は偶然による予測値よりも高頻度もしくは低頻度で他の種と共存している。K Lyonsたちは今回、過去3億年の間に存在した80の集合体に含まれる動植物種のペア30万組以上の共存パターンを調べた。その結果、有意に近接または分離している種ペアの相対的比率は3億年にわたって安定していたが、約6000年前に急変したことが分かった。6000年前というのは農業および人口増加が始まった頃に当たり、これによって、高度な技術が出現する以前からすでに人類が陸上動植物群集の共在構造を変化させ始めていたことが示唆された。

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