Nature ハイライト

宇宙物理学:三重星系の重力不安定性

Nature 538, 7626

ALMA望遠鏡が捉えた三重原始星系L1448 IRS3B。3つの原始星を取り巻く渦巻き構造を持つ円盤が映し出されている。
ALMA望遠鏡が捉えた三重原始星系L1448 IRS3B。3つの原始星を取り巻く渦巻き構造を持つ円盤が映し出されている。 | 拡大する

Credit: B. Saxton: NRAO/AUI/NSF; ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)

互いに周回し合う多重星は、宇宙全体では普通に見られるものであり、分子雲が初期段階で分裂した結果生じる。今回J Tobinたちは、三重原始星系L1448 IRS3Bの観測結果を報告している。この系は、星形成過程の初期段階にあって、円盤の分裂の証拠を探すための理想的な候補となっている。彼らは、3つの原始星を取り巻く渦巻き構造の円盤を示す、塵と分子ガスの放出を見いだしている。また、この円盤が分裂の影響を受けやすいことも示しており、これは、伴星が原始星円盤の重力不安定性の結果として形成され得るという仮説を裏付けている。

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