Nature ハイライト

免疫学:ノンプロフェッショナル食細胞による組織炎症の制御

Nature 539, 7630

我々の体は、数十億個の細胞を毎日除去している。これを行っているのは、組織に常在していたり、あるいは集められたりしたマクロファージなどの「プロフェッショナル」食細胞と、その近傍に存在する上皮細胞や繊維芽細胞などの「ノンプロフェッショナル」食細胞の両方である。それぞれのタイプの食細胞が、一般的なファゴサイトーシスや組織恒常性維持に相対的にどのような割合で関わっているのかについてはよく分かっていない。K Ravichandranたちは今回、マクロファージ由来のインスリン様増殖因子が、気道上皮細胞や繊維芽細胞のようなノンプロフェッショナル食細胞による微小胞の取り込みを増強し、それによって組織炎症を抑制する役割を担っていることを実証した。

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